当メディア「すにらぼ」では、筆者が自費でスニーカーを購入し、さまざまな項目で比較しています。
自費で購入しているからこそ、そのモデルの良いところ・悪いところを忖度なくレビューすることができています。
この記事では、その評価項目や評価方法を紹介します。
\7項目で比較したスニーカー/
7つの項目のレビュー方法
男女1,174名に「スニーカーを選ぶ基準」のアンケートをしたところ、以下のような割合となりました。

スニーカーを評価する際には、上記の7つの項目別に点数をつけています。
以下から、それぞれの評価方法を説明していきます。
デザイン
アンケートにより、一番スニーカーで重要視されているのはデザインということがわかりました。
スニーカーは普段着と合わせて履かれることが多く、ファッションの一部としての役割も果たしています。

デザインに関しては、「オシャレ」または「ダサい」という評価に個人差があるため、筆者の個人的な意見より多数の客観的な意見が大事だと思いました。
そのため、男女100〜200名以上に各スニーカーの「デザインに関するアンケート調査」を行い、5点満点で評価をしてもらっています。
また、デザイン面に関しては「おしゃれなスニーカーは?」などのアンケート調査により、「万能に服に合わせられるか」ということも大事な観点だとわかりました。
そこで、「コーデの合わせやすさ」でも5点満点で評価をし、総合的にデザインを評価しています。
クッション性
クッション性はやわらかければいいというわけではなく、ほどよく反発力があるのが理想です。
スニーカーのソールには、各ブランドで独自のテクノロジーが施されています。
しかし、どのブランドも良いことしか説明していないので、実際に履いてみないことには正確に比較できません。
なので、全てのスニーカーを履いて歩いたり走ったりすることでクッション性を確認しています。

なお、アシックスの研究結果「靴の適合性と機能評価」では、20分間ランニングをすることで身体に作用する靴の衝撃の違いが現れる、とされています。

そのため、ウォーキングでも最低でも30分は運動して計測するようにしています。
また、客観的な意見も取り入れたいため、最低3足以上のスニーカーを持っている方を対象にアンケートを定期的にとり、各スニーカーのクッション性の評価もしてもらっています。
これらを総合的に踏まえて、クッション性を5点満点で評価をしています。
横幅の広さ
日本人の足は、海外の人の足の形よりも幅広(横に広い)の形が多いとされており、ほとんどのスニーカーで横幅がせまく感じてしまいがちです。
当メディア「すにらぼ」の独自アンケートの結果では、約2人に1人が幅広と自覚をしていることがわかりました。

横幅がせまいと足が窮屈になり、より疲れやすくなってしまうため、横幅の広さも重視する必要があります。
なお横幅の広さは、筆者が全て同じサイズのスニーカーを履いてわかったことを主に参考にしています。
筆者の足の大きさは以下の通りです。
- 足長:25.5cm(足のかかとからつまさきまでの長さ)※男性平均値「25.5cm」
- 足囲:25cm(足幅の一周の長さ)※男性平均値「24.7cm」
- 靴幅:EE(足長、足囲からA~Fで判定されるもの)※男女の一番多い靴幅「EE」

履き心地の評価は、以下のような点数で評価しています。
- 5点→締め付け感がない
- 1点→締め付け感が強い
なお、履き心地だけでなく、「タナベ式内寸定規」を使用させていただき、実際に内寸の長さも測っています。

ただ内寸の長さは、一番広い箇所の長さはわかっても、つま先の細さまでは正確に計測できません。
そのため、あくまで履き心地の方をやや重視して評価しています。
価格
スニーカーの価格は、3,000円〜30,000円などブランドやモデルによって大きく変わるため、価格面の比較も大事です。
3,000円以下だと「5点」、30,000円以上だと「1点以下」とし、価格に応じて点数も変わるように計算しています。
価格 | 点数 |
3,000円以下 | 5点 |
(例) 5,280円の場合 | 4.7点 |
(例) 17,800円の場合 | 2.8点 |
30,000円以上 | 1点以下 |
価格が安いほど点数が高く、価格が高いほど点数が低くなる評価方法をとっています。
重量
長時間スニーカーを履くときに大事な観点となるのが、スニーカーの「重量」。
スニーカーが軽ければ軽いほど負担は少なく、逆に重たい靴は足に疲れが溜まりやすくなります。
重量を測る時は以下のようにしています。
- すべて27cmのサイズで統一
- 一度も外で履いていない新品の状態の重さ
- 靴紐ありの重さ

このように計測した重さに応じて、5点満点で点数をつけています。
つま先の柔軟性
スニーカーで地味に大切なのは柔軟性です。
素材が柔らかいほど足へ馴染むため、足のストレスが減り、逆に固かったら靴擦れを起こす原因にもなります。
そこで、買って一度も履いてないスニーカーのつま先を抑えて、自然に折り曲げて地面から15cmの高さにきた時の、かかとにかかる圧力を計測しています。

この「15cm」というのは、人がスニーカーを履いて自然にかがんだ時の高さが約15cmだったので、その高さを採用しています。

この反発力の数値を5点満点で換算して評価をしています。

なお、スニーカーはだいたい3~30N(1N=約100gの力量です)の範囲に収まることが多いです。
耐久性
せっかくスニーカーを買うなら、コスパの意味も含めて長く履けるのが理想です。
耐久性は、素材(キャンバス・合成皮革・天然皮革・スウェード・メッシュ など)や厚みなどを加味して評価しています。

また、実際に該当のスニーカーを履いている方にもアンケートを行っています。
アンケートの結果も反映しつつ、耐久性の評価を総合的に点数化しています。
目的別により100点満点で換算
7つの項目別の点数を100点満点で換算し、「総合的におすすめのスニーカー」としてランキング付けをしています。
なお、目的別にスニーカーのランキングをつける場合には、その目的に応じて重視する項目の点数の割合を高く設定しています。
<例>
- 歩きやすいスニーカー→クッション性や重量を重視
- おしゃれなスニーカー→オシャレ度などを重視
- 安いスニーカー→価格を重視
まだすべてのスニーカーを点数化できてはいませんが、人気のスニーカーを中心に定期的に更新しています。