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【実物レビュー】日本製コンバースとアメリカ製コンバースの違いとは?それぞれの人気モデルで比較

日本製コンバースとアメリカ製コンバースの違いとは?それぞれの人気モデルで比較 コンバース
この記事の監修者
すにらぼ

スニーカーマニアであり、100足以上の人気スニーカーを所持。累計900万PV超えのスニーカー比較研究サイト「すにらぼ」を運営。スニーカーを独自の観点で点数評価し、定期的なアンケートを行うことで客観的な情報も発信。

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コンバースには、大きく分けて「日本製のコンバース」と「海外製のコンバース」の2種類があります。

一般的に「日本製のコンバース」*と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、国内で定番として販売されている「定番オールスター」だと思います。

*MADE IN JAPANの高いモデルを思い浮かべる人もいると思いますがこの記事では「定番オールスター」で統一しています

一方、「海外(アメリカ製)のコンバース」*といえば、SNSでも人気の「CT70(Chuck Taylor ’70)」を思い浮かべる人がほとんどでしょう。

*アメリカ製と言われることは多いですが、実際の生産国は、ベトナム、中国、インドネシアなどです

今回は、この2つのスニーカーをデザイン・履き心地・サイズ感などの項目別に、比較してみました。

結論、CT70の方が希少性・デザイン性・クッション性が上回っているのですが、価格が少し高いというのが唯一の欠点だと思います。

※補足 CT70を手に入れるなら現状2択のみ
項目日本製
定番
オールスター
アメリカ製
(海外製)
CT70
おすすめな人
・低価格で気軽に履きたい
・クッション性はあまり求めていない
・ファッションにこだわりがある
・他人のコンバースと差別化したい
・クッション性が高い方がいい
入手方法・Amazon
・楽天市場
・コンバース公式サイト
RARETEMを利用する
韓国などの海外で購入して持ち帰る
日本での
希少性の高さ
低い高い
SNSの人気度普通特に高い
価格ローカット
6,490円
ハイカット
6,490円
ローカット
19,800円
ハイカット
20,800円
つま先や
ソールの色合い
やや白に近い
オフホワイト
ツヤ感はなく
ナチュラル感あり
やや黄色に近い
オフホワイト
ツヤ感があり
ビンテージ感あり
生地素材薄い厚い
シュータン
のデザイン
ALLSTARのロゴロゴなし
かかとの
ヒールパッチ
ALLSTARのロゴ三ツ星のロゴ
27.0cmサイズの
内寸サイズ
縦幅:27.5cm
横幅:9.4cm
縦幅:27.4cm
横幅:9.2cm
サイズ感縦幅:普通
横幅:やや大きい
縦幅:やや小さい
横幅:やや小さい
クッション性3.2点/5.0点3.9点/5.0点
重量ローカット
355g
ハイカット
373g
ローカット
450g
ハイカット
480g
耐久性ほぼ同じほぼ同じ
つま先の柔軟性2.7点/5.0点1.9点/5.0点
人気カラー1位
ローカット
購入リンク
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ブラック

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人気カラー1位
ハイカット
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人気カラー2位
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結論:ファッションが好きな人は「CT70(アメリカ製コンバース)」がおすすめ

定番オールスターとCT70には多くの違いがありますが、一言でまとめるなら、ファッションが好きだったりこだわりがある人には、CT70の方がおすすめだと思います。

まず、定番オールスターは価格の手頃さと入手のしやすさが最大の魅力で、横幅の圧迫感がやや少ないという良さがあります。

対してCT70は、希少性とデザイン性、そしてクッション性の高さが強みです。

オフホワイトカラーのソールや三ツ星ヒールパッチなどにはビンテージ感があり、厚みとハリのあるキャンバス(布)素材は見た目にも手触りにもしっかり感があります。

CT70は、履いているだけで「分かる人には伝わる」存在感があり、街中でもファッションが好きな人からは目を引きやすいです。

また、クッション性はローテクスニーカーの中ではかなり優秀で、コンバースの中でもクッション性は一番高いと思います。(関連記事:コンバースのスニーカーを全て比較

なお、CT70はやや細めのつくりでシャープに見えるのが魅力ではあるので、足幅が広い人は0.5cmアップを検討した方が安心かもしれません。

ただ、コスパ重視で気軽にコンバースを楽しみたい人などは、定番オールスターの方がやはり間違いないと思います。

日本製コンバース「定番オールスター」アメリカ製コンバース「CT70」を比較

日本で販売されている定番オールスターと、海外で展開されているCT70(チャックテイラー70)の違いを項目ごとに詳しく比較していきます。

デザインや素材、サイズ感、クッション性などを一つずつ見ていくので参考になるかと思います。

日本での希少性の高さ:CT70は国内販売されていないので国内オールスターよりレア感がある

日本の定番オールスターとCT70の大きな違いのひとつが希少性だと思います。

定番オールスターは、コンバース公式オンラインショップはもちろん、国内に1,000店舗以上あるABCマートなど多くの店舗やオンラインショップで手軽に購入できます。

一方のCT70は、海外企画のためコンバースジャパンでの取り扱いがありません

コンバース以外でも、国内の店舗や通販サイトでCT70(chuck 70)は基本的には販売されていません

検索: 「chuck 70」の検索結果0件 – コンバース オンライン ショップ

そのぶん街でCT70を履いている人を見かける頻度はかなり低く、履いているだけでファッション通からは「おっ」と一目置かれやすい存在です。

筆者の体感でも、電車や街中でCT70を履いている人はごく少数で、服などを見てもオシャレなイメージがあります。(先入観もあるかもですが)

なので、周りとかぶりにくいコンバースが欲しい、ファッション好きで差別化したいという人にはCT70は絶対おすすめです。

反対に、すぐ買えるなどの手軽さを重視するなら定番オールスターの方が良いでしょう。

SNSの人気度:CT70の方が動画の再生回数やハッシュタグ数などあきらかに多い

希少性の影響もあってか、TikTokやYouTubeで「オールスター」「CT70」を検索して再生回数を見ても、Instagramで「#オールスター」(約20万件)「#ct70」(約30万件)の投稿数を見ても、CT70の方が明らかに多い傾向があります。

なお、「#ct70」のハッシュタグの投稿数30万件以上は、全スニーカーの中でも一番多いです。(2番目が「#エアフォース1」で約25万件)

SNSはスニーカーやファッションに関心の高い層が見ているため、そうした人たちからはCT70の注目度が特に高いことがわかります。

世間一般ではオールスターとCT70の見分けがつかない人も多いと思いますが、CT70は「知っている人ならわかるスニーカー」という立ち位置になっていると思います。

価格:CT70の方が約1万2千円高い

価格に関しては、CT70のほうが圧倒的に高価です。

定番オールスターはローカット・ハイカットともに6,490円(税込)で購入できます。

CT70は日本では販売されていないため、通販サイト「RARETEM」で購入する場合、ローカット19,800円、ハイカット20,800円と、定番モデルより約1万2千円前後高い価格となっています。

ちなみに、アメリカのコンバース公式サイトでは、ローカット85ドル(約12,750円)、ハイカット90ドル(約13,500円)という価格表示です。

ただし、現地まで行く交通費などを考えると、旅行のついでに現地で買うのが理想的といえるでしょう。

日本国内では、RARETEMの通販サイトが一番安心できる唯一の購入手段かと思います。

CT70は少し高いですが、この価格差もCT70が特別感のあるスニーカーとして扱われる理由のひとつになっている気がします。

つま先やソールの色合い:定番オールスターは白に近く、CT70は少し黄みがかってビンテージ感がある

定番オールスターとCT70の見た目の違いとして、ソールの色合いは分かりやすいポイントのひとつだと思います。

定番オールスターは、ややオフホワイト寄りで白に近いカラーです。ちなみに、以前は真っ白に近いソールでしたが2025年10月のリニューアルによって少しオフホワイトっぽくなりました。

一方CT70は、意図的に黄ばみを加えたクリーム系のオフホワイトです。同じオフホワイトでも、定番オールスターより黄色の要素が強く、レトロな雰囲気が出ています。

並べて比較してみるとよく分かると思います。

つま先の細さの形もCT70の方がやや細くシャープな感じですね。

また、CT70はソール全体的にツヤ感があり、ビンテージ感と存在感がより際立っています。

このソールの色合いが良いという人も多く、こうした色味や質感が定番オールスターとの違いとも言えます。

なお、日本のコンバースジャパンでも、このオフホワイトのソールに目をつけたのか、「U.S. ORIGINATOR(オリジネーター)」という黄ばみがかったソールのシリーズを展開しました。こちらは国内でも好評でしたが、現在生産は終了されています。

定番オールスターの白の清潔感も良いですが、CT70のくすみを帯びたビンテージ感には、また別の良さがありますね。

生地素材:CT70の方がコシがあって厚い素材

どちらもキャンバス(布)素材を使っていますが、生地の厚みにははっきりとした差があります。

これは見た目だけでは分かりにくく、実際に触ってみて初めて違いを感じられる部分です。

定番オールスターの素材は薄めでやわらかく、軽い素材感です。手軽に履けて足になじみやすい反面、やや安っぽく感じやすいです。

CT70は生地にハリと厚みがあり、少し硬めでしっかりした質感です。実際に触ると頑丈そうな感じもあり、高級感や質が高そうな印象です。

定番オールスターの軽さと手軽さも魅力ですが、実際に触って素材感を比べると、CT70のほうが満足度は高いとは思います。

シュータンのデザイン:定番オールスターには”ALLSTAR”のロゴ

定番オールスターのシュータンは、「ALL★STAR」ロゴのタグが縫い付けられています。

白地に黒文字のシンプルなデザインですが、見た目のアクセントにもなっています。シュータン自体も四角めの形状です。

CT70のシュータンにはロゴがなく、無地でシンプルなデザインです。

フチ周りは白い糸で縫われており、控えめながらも少し特徴があります。また、定番オールスターとは違い丸みを帯びた形状となっています。

ちなみに定番のオールスターのハイカットにはシュータンになにもデザインされていません。

かかとのロゴ:定番オールスターには”ALLSTAR”、CT70は”三ツ星”

かかとのロゴデザインは、日本製(国内オールスター)と海外製(CT70)を見分けるうえでわかりやすいポイントの一つだと思います。

国内オールスターは、シュータンのロゴとほぼ同じで、白地に「ALL★STAR」と書かれたシンプルなデザインです。

CT70は、中央の大きな星の両脇に小さな星が並ぶ三ツ星ロゴが特徴です。

このデザインは1960〜70年代のチャックテイラー時代を復刻したもので、歴史を感じさせるビンテージ感の象徴みたいなものです。

ALL STAR HISTORY(オールスターヒストリー) – コンバース オンライン ショップ

街で「CT70かも?」と思ったら、かかとのロゴをチェックするのが一番わかりやすいとは思います。

三ツ星マークがあれば、海外のCT70だと思っていいでしょう。

27.0cmサイズの内寸サイズ:数値的にCT70の方がわずかに小さい

どちらも27.0cmサイズで統一し、それぞれの靴内部を専用の定規で計測してみました。

定番オールスターの内寸は、縦幅27.5cm・横幅9.4cm

CT70は、縦幅27.4cm・横幅9.2cmでした。

どちらも他のスニーカーの27.0cmで比較してみてほぼ平均的な数値です。

ただ、数値だけを見ると、定番オールスターよりもCT70のほうがわずかに短く、幅も狭めになっています。

次に紹介する「実際のサイズ感」の項目もあわせて参考にしてみてください。

サイズ感:CT70の方が全体的に少し小さめのサイズ

どちらも27.0cmサイズで統一し、実際に履いてサイズ感を比較してみました。

筆者の足のサイズはこちらです。

筆者の足のサイズ
  • 足長:25.6cm(足のかかとからつま先までの長さ)
    ※男性平均値「24.3cm」
  • 足囲:24.9cm(足幅の一周の長さ)
    ※男性平均値「24.8cm」
  • 靴幅:E、もしくはEE(足長、足囲からA~Fで判定されるもの)
    ※男女の平均値「EE」

※足のサイズは夜の21~23時頃に計測しています。
>>足のサイズの測り方を確認する

まず、定番オールスターは素材がやわらかく、履いたときの締め付け感もほとんどありません

かかとは指がギリギリ入る程度です。

CT70は定番オールスターと比較して特につま先の横幅が狭めに感じました。

ただし、極端に細いというわけではなく、筆者の場合はどちらも同じ27.0cmで問題なく履けるサイズ感でした。

定番のオールスターよりもCT70の方が縦幅・横幅ともにやや小さめです。

特に横幅の違いは体感として分かりやすく、つま先周りが少し細く感じます

また、定番オールスターほど生地が横に伸びない分、CT70の方が若干細く感じるというのもあると思います。

縦幅も定番オールスターよりもかかとに指が入りにくく短くなっていますが、サイズを上げるほど小さいというわけでもないです。

クッション性:CT70の方がインソールに厚みがあり弾力性がある

クッション性に関しては、CT70のほうが明らかに高いなと思います。

実際に履いてみると、定番オールスターもある程度のやわらかさは感じますが、クッション性として高いというほどではありません。

定番オールスターは2025年10月のリニューアルでインソールは改良されましたが、それでもクッション性は他のスニーカーと比較して平均的なレベルです。

一方、CT70のインソールは厚みと弾力がはっきり感じられます。

インソールを取り出して比較してみると、定番オールスターは柔らかいスポンジのような一層のみの構造ですが、CT70はその下に黒い弾力のある層があり、2層構造になっています。

ソールの高さも定番オールスターが2.1cmなのに対し、CT70は2.7cmです。

CT70は、この厚いソールによって踏み込んだときにクッションをより感じやすく、地面からの衝撃を和らげてくれています。

筆者の体感として、コンバースのスニーカーの中では、日本製・アメリカ製含めて、CT70が最もクッション性が高いと感じています。

重量:定番オールスターの方がCT70よりも約100g軽い

実際に計測してみると、定番オールスターの方がCT70よりも軽量でした。

27.0cmサイズで比較したところ、定番オールスターのローカットは355g、ハイカットは373g。他の人気スニーカーと比べても平均的な重さです。

一方、CT70はローカットで450g、ハイカットで480gあり、定番オールスターよりもどちらもおよそ100gほど重いです。

CT70は、ソールが厚く、素材にハリがあるぶん重量が増しているのだと思います。

両足で履き比べると、言われてみれば気持ち重いかもというのは実感できます。

ただ、そんな明確に重たいとははっきり違いがわかるほどではないと思いました。

耐久性:どちらもほぼ同じ

耐久性はどちらも大差ないと評価はしています。

両モデルともキャンバス素材で、作りや構造も近いからです。

また、どちらにもバルカナイズ製法(ゴムを熱で固めてソールと素材つなぎ目一体化し、頑丈にする)が採用されており、接着の強さも同等と考えてよいでしょう。

靴裏のアウトソール硬度もほぼ同水準で、定番オールスターは62.5度、CT70は63.0度です。

ただ、CT70のほうが生地に厚みがあり、ソール周りもややかたく感じられるため、長く良い形を保ちやすいのはわずかにCT70に分がある、という印象があります。

つま先の柔軟性:曲がりやすさは国内オールスターに分がある

つま先の屈曲性(曲がりやすさ)について比較すると、定番オールスターのほうが柔軟性があります

実際に履いて曲げてみると、定番オールスターはわずかに抵抗を感じますが、比較的スムーズに曲がります。

一方のCT70は、つま先部分がかなり硬く、ほとんど曲がらないレベルです。

つま先立ちのような動作は、ちょっと難しいとは思います。

とはいえ、CT70は歩くのに支障が出るほどではなく、普通に気にせず歩ける範囲ではあります。

ただし、CT70を運動靴のような用途で使うのは不向きなのは間違いないです。

まとめ

コンバースの定番オールスターは、全スニーカーの中でもトップ5に入るほどの知名度を誇る、定番中の定番です。

価格が手頃でどこでも買えるという安心感もあり、幅広い人におすすめできる一足だと思います。

ただし、ファッションやスニーカーにこだわりがある人にとっては、定番オールスターでは少し物足りなく感じると思います。

そういった方には、デザイン性・質感・希少性・クッション性が高いCT70がおすすめです。

CT70のビンテージ感のあるデザインや、厚みのあるクッション性など、満足度高く履けるはずです。

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