2025年の5月頃から、定番オールスターには生産終了の表示が出ていましたが、2025年10月2日に定番オールスターのリニューアル版が発売されました。
筆者は10月2日の発売当日に購入できたので、旧オールスターと新オールスターを実際に履き比べ、その違いを検証しました。
結論、定番の新オールスターは価格が110円上がりましたが、クッション性が改善されたので、個人的にはとても良いリニューアルだと感じました。

項目 | 新 定番オールスター ![]() | 旧 定番オールスター ![]() |
---|---|---|
全体の デザイン | 同じ | 同じ |
インソールの デザイン | 白 (シンプル) | やや黄色 (デザインあり) |
つま先や ソールの色合い | わずかに 黄みがかった白 | 白 |
つま先の 反り具合 | 反り返りが 抑えられている | 少し 反り返っている |
価格 | ローカット ハイカット 6,490円 | ローカット ハイカット 6,490円 |
27.0cmサイズの 内寸サイズ | 縦幅:27.5cm 横幅:9.4cm | 縦幅:27.5cm 横幅:9.4cm |
サイズ感 | 縦幅:普通 横幅:やや大きい | 縦幅:普通 横幅:やや大きい |
クッション性 | 3.2点/5.0点 | 1.9点/5.0点 |
重量 | ローカット 355g ハイカット 373g | ローカット 394g ハイカット 409g |
耐久性 | 2.8点/5.0点 | 2.8点/5.0点 |
つま先の柔軟性 | 1.7点/5.0点 | 1.7点/5.0点 |
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オールスターのリニューアルによって購入を迷っている方もいると思いますが、特に悪くなった点などは見つかっておらず、買って後悔することはないと思うのでおすすめです。
この記事では、新しく発売された新オールスターと、これまで販売されていた従来の旧オールスターを実際に履き比べ、使用感やその違いをわかりやすく解説します。
結論:新オールスターは総合的に良いリニューアルだと思う
オールスターのリニューアルが「改良」か「改悪」かが一番気になるところですが、結論としては“「改良」(良いリニューアル)”だと感じました。
最大のポイントは、価格が110円の値上げにとどまったまま、クッション性が「非常に低い」から「標準的」へと改善されたことだと思います。


旧オールスター最大の弱点だったクッション性が補われ、日常使いの快適さが確実に上がったと思います。
オールスターの大きな魅力である手頃な価格帯を維持した点もとても評価できるのではないでしょうか。
また、つま先やソール周りがわずかに黄みを帯びたオフホワイト寄りになったことで、個人的には真っ白より使いやすさが増したと感じています。
おそらく、ほとんどの人が良いアップデートだと感じるようなリニューアルだと思うので、買い替えや新規に購入する価値は十分にあると思います。
新オールスターと旧オールスターの違いを各項目で検証
ここからは、新オールスターと旧オールスターを実際に履き比べて、デザインやインソール、価格、サイズ感、履き心地といった各項目の違いを詳しく見ていきます。
- 全体のデザイン:違いはなく、旧オールスターをそのまま継承
- インソールのデザイン:色は黄みからグレー寄りの白に変更されシンプルに
- つま先やソールの色合い:真っ白からややオフホワイトへ
- つま先の反り具合:ハイカットの反り返りが抑えられている
- 価格:新オールスターは110円値上げ
- 内寸サイズ:計測結果は新旧ともに同じ
- サイズ感:ラスト(木型)は変わったようだが違いはあまりない
- クッション性:旧オールスターの欠点が改善
- 重量:新オールスターは旧モデルより約30~60g軽くなった
- 耐久性:素材・硬度ともに差はなし
- つま先の柔軟性:体感差はほとんどなく同等の評価
全体のデザイン:違いはなく、旧オールスターをそのまま継承
新オールスターのデザインは、旧オールスターとほぼ同じといえます。
新オールスターは見た目の違いはなく、靴紐まわりやつま先部分の縫製なども旧オールスターと同じデザインです。



シュータンのロゴやかかとのヒールパッチは、新オールスターも旧オールスターと同じく「ALL STAR」のロゴデザインで、変更はありません。


ハイカットのサイドにあるアンクルパッチについても、ロゴデザインや星の色などに変更はありません。

総じて、新オールスターは定番オールスターの象徴的なデザインをそのまま引き継いだリニューアルとなっています。
インソールのデザイン:色は黄みからグレー寄りの白に変更されシンプルに
インソールの色も少しだけ変更されています。
旧オールスターでは少し黄みがかった色味でしたが、新オールスターではグレーに近い白が採用されています。



インソールに印字されているデザインも少しシンプルになっており、文字が黒に統一され、靴の絵柄みたいなのもなくなっています。
ちょっとした変更ではありますが、個人的には清潔感のある印象になったと感じました。
つま先やソールの色合い:真っ白からややオフホワイトへ
デザイン自体はほぼ同じですが、つま先周りやソールの色合いに違いがあり、見た目では一番変わった要素だと思います。
旧オールスターは真っ白に近いホワイトなのに対し、新オールスターはわずかに黄みを帯びたオフホワイト寄りのカラーになっています。



靴紐についても同様で、旧オールスターは真っ白、新オールスターはやや柔らかいホワイトカラーです。

黄ばみがかった色合いといえば、オールスターUSやオールスターレガシーが代表的でヴィンテージ感を出していますが、新オールスターはそこまでではなく、旧オールスターの真っ白とヴィンテージ系の黄ばみの中間くらいの色味といえます。


また、旧オールスターはややツヤ感がありましたが、新オールスターはツヤ感は抑えられており、マットな質感に変わっています。

個人的には、真っ白よりもわずかにオフホワイトがかった方が安っぽく見えず、コーデにも馴染みやすい気がするので、新オールスターの方が好みだなと思っています。
つま先の反り具合:ハイカットの反り返りが抑えられている
新オールスターでは、ハイカットのつま先の反り返り(トウスプリング)が旧オールスターよりも弱まり、よりフラット寄りになっています。


この反り返りによる履き心地の違いはほぼないので、主に見た目の違いになるかと思います。
普通に歩いていてこの違いに気づく人は少ないとは思いますが、反りが弱いほうがシルエットがすっきり見えて、よりキレイと感じる人は多いのではないでしょうか。


なお、ローカットは元々旧オールスターの時点で反り返りは強くないため、新オールスターでの変更点もないといっていいです。

ハイカットの変更については、細かな違いだとは思いますが、個人的にはフラット寄りの方がコーデに馴染みやすいかなとは思っています。
価格:新オールスターは110円値上げ
新オールスターの価格は、ローカット・ハイカットともに6,490円です。
一方、旧オールスターはローカット・ハイカットともに6,490円だったため、約110円の値上げとなりました。


とはいえ、約110円の値上げで6,490円ですが、定番スニーカーの平均価格は13,000円前後です。
それを考えると、値上げしたとはいえ、オールスターの6,000円台という価格帯はかなり手頃だといえます。
今回のリニューアルではクッション性をはじめ履き心地が大きく改善されており、わずか110円の値上げでこのアップデートが実現したのは、コンバースとしてもかなり頑張ったんじゃないかと思いました。
担当者の方もコメントを見つけましたが、「価格帯を維持することが最優先事項」との内容もありました。
「コストを抑制しながら機能性を向上させるという、相反する要素を両立するのは大きな挑戦でした。しかし、オールスターはあくまでも“ブランドの入り口”であり、大幅な値上げはオールスターのイメージから乖離する可能性があったため、手に取りやすい価格帯を維持することが最優先事項でした」(担当者)
コンバース「オールスター」が四半世紀ぶりに刷新、何が変わった?│FASHIONSNAP
内寸サイズ:計測結果は新旧ともに同じ
新オールスターと旧オールスターのどちらも、27.0cmサイズで統一して内寸を計測しました。
その結果、縦幅・横幅ともに数値は同じでした。
まず縦幅は27.5cmで、これはハイカットも同様です。

続いて横幅も同じく9.4cmで、こちらもローカット・ハイカットともに変わりません。

以上のことから、内寸サイズに関しては新旧で違いはなく、同等という結果になりました。
内寸サイズはサイズ感とは異なる指標のため、絶対的な判断材料にはなりませんが、縦幅・横幅のサイズ自体に変更はないと見てよさそうです。
次の「実際に履いたサイズ感」の項目もぜひ参考にしてください。
サイズ感:ラスト(木型)は変わったようだが違いはあまりない
内寸サイズの数値は同じでしたが、念のため実際に履いてサイズ感を確かめたところ、新オールスターでも差はほとんど感じませんでした。
今回は両モデルとも27.0cmで着用。筆者の足の実寸は下記のとおりです。
- 足長:25.6cm(足のかかとからつま先までの長さ)
※男性平均値「24.3cm」 - 足囲:24.9cm(足幅の一周の長さ)
※男性平均値「24.8cm」 - 靴幅:E、もしくはEE(足長、足囲からA~Fで判定されるもの)
※男女の平均値「EE」

※足のサイズは夜の21~23時頃に計測しています。
>>足のサイズの測り方を確認する
まず縦方向の大きさは、どちらもかかとに指が1本ギリギリ入る程度の余裕で、新旧ともに同じに感じます。

横幅についても、キャンバス素材の特性もありどちらも圧迫感は少なめです。
リニューアルでは、ラスト(木型)を変更したようなのですが、何回も脱ぎ履きして比べてみても差はないように感じます。

強いて挙げるなら、甲まわりは新オールスターの方がわずかにタイト寄りな印象がありました。

特設ページでは「甲周りにゆとりを持たせた」との内容がありますが、インソールやかかとの厚みが増した影響なのか、体感では甲の当たっている感覚が増えたように感じます。
とはいえ不快に感じるほどではなく、比較するとわずかに感じるというレベルで、気にするほどではありません。
なので、新オールスターを買うときのサイズ選びは、旧オールスターと同じサイズを買うことをおすすめします。
クッション性:旧オールスターの欠点が改善
クッション性は新オールスターに変わったことで、明らかに改善されたと感じました。
新オールスターには、旧オールスターにはなかったやわらかめのインソールが採用されており、歩くときに少しふわふわとした感覚があります。

つま先部分はやや薄い印象ですが、かかとには適度な弾力を感じます。

旧オールスターはクッション性がほぼないのが欠点でした。
SNSでもよく言われているのを見かけていましたが、世間的にもオールスター=クッション性が悪いみたいなイメージが強いと思います。
実際に履いてみても、足への衝撃がダイレクトに伝わってくる感覚が強くありました。


新オールスターは他のスニーカーと比べると、特別にクッション性が高いというわけではなく、標準的なレベルにはなるかと思います。
コンバースの他のオールスターと比べると、新オールスターはオールスターUSに近く、クッション性が高い順に並べると、オールスターレガシー>オールスターUS>新オールスターという位置づけにはなるかと思います。
ただ、旧オールスターと比べると明らかに改善しているので、オールスターのクッション性が悪いイメージは少なくなるのではないかと思います。
重量:新オールスターは旧モデルより約30~60g軽くなった
新オールスターの27.0cmサイズの片足重量は、ローカット355g、ハイカット373gでした。


旧オールスターはローカット394g、ハイカット409gだったので、それぞれ約30~60gの軽量化となりました。

特設ページでは60gの軽量化を実現したとのことでしたが、おそらく個体差の影響もあると思います。
なお、60gの差であっても、実際に履いてみても軽くなったという印象は感じにくいですが、数値的には確実に足への負担が軽減されているといえるでしょう。
また、人気スニーカーの平均重量は350g前後なので、新オールスターはその基準よりも軽くなっています。
クッション性の向上など機能が強化されているにもかかわらず重量が軽くなっているのは、純粋に良い面しかないと思いました。
耐久性:素材・硬度ともに差はなし
新オールスターと旧オールスターの耐久性は同じと評価しました。
まず、素材はいずれもキャンバス生地で、変更はありません。
使用感から見ても、おそらく同じ素材が使われていると考えられます。


さらに、アウトソールの硬度を測定すると62度前後で、新旧どちらも大きな差はありませんでした。


このことから、耐久性という観点では新旧で同等の評価としています。
なお、新オールスターはインソールがウレタンフォームに変わったことで、加水分解による劣化は理論上やや早まる可能性があります。

ただし、インソール内部の話なのでそんなに気にする必要はないと考えています。
つま先の柔軟性:体感差はほとんどなく同等の評価
リニューアルの特設ページでは「屈曲性を向上」とありますが、実際に履き比べた体感では大きな違いは感じませんでした。


何度も曲げたりして確かめてみましたが、どちらもほぼ同じ力加減で曲がり、強く曲げすぎるとつま先周りに軽い痛みがある程度です。
素材や構造が近いからか、個人的にはつま先の曲がりやすさは新旧で変わらず、同等という評価にしています。
まとめ
今回のリニューアルは、期待以上の改善があり総じて良かったと感じています。
とくに、価格がほぼそのままで快適性が上がった点はとても良いなと思いました。
これまで「オールスター=クッション性が弱い」というイメージがありましたが、その弱点は着実に減っていくでしょう。
一方で、インソールの耐久性など気になる点もあるので、今後も判明したことは随時追記していきます。
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