結論、スニーカーのサイズの選び方は、スニーカーによって変わります。
なぜなら、同じブランドでもスニーカーのサイズ感はモデルによって異なるからです。
以下の図は、1,500名が選んだスニーカーの人気ブランドの10足のサイズ感を比較したものです。
このように、同じサイズで問題ないスニーカーは多いですが、サイズ感はバラバラです。
この記事では、100足以上のスニーカーを所持している筆者が、実際に画像で紹介しながら、サイズの選び方のコツを解説します。
なお、Amazonのプライム会員の方は、自宅で無料でサイズ違いを試着できる「Prime Try Before You Buy」が利用できるので、確認することをおすすめします。
「足長の実寸+1.5cmがスニーカーの理想サイズ」という情報が、大手メディアも含めてネット上で広まっていますが、これは筆者が多くのスニーカーを実際に履いて得た知見をもとに、当メディアが2021年8月に最初に記事で発信したものです。しかし、その情報が多くのメディア記事に模倣される過程で、正確に伝わっていない記事が大手メディアでも増えています。当メディアでも記載している通り、全てのスニーカーが一律に足長の実寸+1.5cmに当てはまるわけではありません。
スニーカーのサイズの選び方
スニーカーを快適に履くためには、自分の足に合ったサイズの選び方をしましょう。
ここでは、スニーカーのサイズ選びで失敗しないためのポイントを詳しく解説します。
スニーカー毎にサイズは異なる
スニーカーのサイズ感を調べる際に、「ナイキ サイズ感」「ニューバランス サイズ選び」など、ブランド名で検索する人も多いと思います。
ただし、同じブランド内でサイズ感が似ている傾向はあるものの、モデルごとに異なる場合もあるため、一律とは限りません。
例えば、同じナイキでも、「エアフォース1」と「エアマックス90」では、「エアフォース1」の方が大きいです。
そのため、普段履いているサイズが他のスニーカーでも適用できるとは限りません。
縦幅だけでなく、横幅で合わせるのをおすすめする
スニーカーを選ぶ際、縦幅に少し余裕を持たせることも重要ですが、それ以上に横幅に合わせることが大切です。
男女1,500名に聞いた「スニーカーを選ぶ際に重視すること」では、横幅は4位にランクインしています。
スニーカーの約9割は海外ブランドであり、これらは主に海外の人々の足型に合わせて生産されています。
欧米の人は昔から細い靴を履いていたため、足も細長い形が多いです。
一方、日本人は草履を履いていた文化があるため、日本人の足型は、幅広(横に広い型)が多いと言われています。
当メディア「すにらぼ」では、スニーカーのサイズ感の記事の作成時に独自のアンケートを行っていますが、その結果では、約半分の人が自分の足が幅広であると自覚されていました。
日本人が縦幅だけでサイズを選ぶと、横幅が窮屈に感じたり圧迫感で不快に感じてしまう場合も多いです。
スニーカーの横幅でサイズを合わせることを意識しておくと、サイズ選びの失敗も少なくなります。
素足の足長の実寸+1.5cm大きめがベストサイズになることが多い
スニーカーを選ぶ際、縦幅と横幅の選び方が重要とお伝えしました。
その上で、100足以上のスニーカーを所持している筆者の経験から伝えたいのは、「素足の足長(そくちょう)の実寸+1.5cm」が最も適したサイズ感になることが多い、ということです。
足長とは、素足のかかとから一番長いつま先までの長さのことです。
この足長+1.5cmサイズでスニーカーを選ぶと、ほとんどの場合、かかとに人差し指が1本入るか入らないぐらいのサイズ感になります。
足長+1cmだと横幅がきつくて不快感を感じることが多く、厚い靴下を履く場合にも困ることが多いでしょう。逆に足長+2cmのサイズだと余裕がありすぎて安定感がなくなります。
一般的に靴は足長+1cmが良いとされていますが、スニーカーの場合は、さらに+0.5cmの余裕を持たせた「足長+1.5cm」を選ぶ方が、ストレスなく歩けることが多いです。
ただし、これはあくまで足長+1.5cmで履くとベストなサイズになるスニーカーが多いというだけで、全てのスニーカーに当てはまるわけではありません。
ぴったりすぎるサイズはおすすめしない
スニーカーを選ぶ際、足にぴったりとフィットするサイズを選ぶ人もいるかもしれませんが、個人的にはあまりおすすめしません。
特に、つま先部分に余裕がないと、指先を圧迫し、外反母趾や巻き爪の原因になることもあります。
だいたい捨て寸(つま先の余り部分)として、1.0〜1.5cmのスペースを確保するのが理想とされており、個人的には1.5cmが良いと思っています。
また、足のサイズは一日の中でも変化します。例えば、朝や昼は問題なくても、夕方になると血液の流れやむくみの影響で足が少し大きくなることがあります。
さらに、季節によっては厚手の靴下を履くこともあるため、その分の余裕も考える必要があります。
ピッタリサイズのスニーカーを選ぶと、これらの要因により足が窮屈に感じて後悔するケースが多いです。
小さいと感じたらどうすることもできませんが、少しぐらいの大きさであれば、靴紐をキツく結ぶことで十分対応できます。
そのため、ピッタリではなく、多少でも余裕のあるサイズを選ぶ方が安心です。
人気スニーカー10足のサイズ感
スニーカーのサイズ感はモデルごとに異なるため、同じブランドでも選び方に注意しましょう。
自分に合ったサイズを見つけるためには、縦幅や横幅だけでなく、スニーカーごとの特徴をしっかりと理解することが大切です。
ここでは、人気スニーカー10足のサイズ感について詳しく解説します。
- 筆者の足のサイズ
- ナイキ「エアフォース1」のサイズ
- アディダス「スタンスミス」のサイズ
- コンバース「オールスター」のサイズ
- ニューバランス「996」のサイズ
- ニューバランス「574」のサイズ
- ナイキ「エアジョーダン1」のサイズ
- アディダス「スーパースター」のサイズ
- ナイキ「エアマックス90」のサイズ
- バンズ「オールドスクール」のサイズ
- ナイキ「ダンク」のサイズ
筆者の足のサイズ
人気スニーカー10足を履いた筆者の足のサイズは以下になります。
ナイキ「エアフォース1」のサイズ
ナイキの「エアフォース1」は、横幅が広く縦幅も余裕があります。
同じサイズ表記でも他のモデルと比べてやや大きめに感じることが多いと思います。
普段履いているサイズよりハーフサイズ下げても良いですが、個人的には、そのままのサイズでも大丈夫と思っています。
足幅が広い方やゆったりとした履き心地を好む方に特におすすめです。
アディダス「スタンスミス」のサイズ
アディダスの「スタンスミス」は、縦幅は少し広く、横幅が少しだけ狭い設計です。
足幅が広い方には少し窮屈に感じる場合があるため、ハーフサイズ上げる選び方を検討すると良いでしょう。
スタンスミスにはLUXモデルとABCマートモデルがありますが、サイズ感には違いはあまりありません。
コンバース「オールスター」のサイズ
コンバースの「オールスター」は、縦幅がやや狭めで横幅は少し広いです。
定番スニーカーの中では標準的なサイズ感なので、普段と同じサイズで良い場合が多いです。
オールスターにはUSモデルもありますが、そちらもほぼ同じサイズ感です。
ニューバランス「996」のサイズ
ニューバランスの「996」は、横幅が広く、日本人の足型に非常に合いやすい設計です。
縦幅も比較的余裕があり、足幅が広い方でも履きやすいと思います。
標準的なサイズを選べば、しっかりとしたフィット感で履けるでしょう。
ニューバランス「574」のサイズ
ニューバランス「574」は、996に比べてさらに横幅が広く、他のブランドと比べても広めの設計です。
標準サイズで問題なく履ける場合が多いですが、足幅が特に広い方でも履けると思います。
クッション性も高いので、外反母趾の方にもおすすめのスニーカーです。
ナイキ「エアジョーダン1」のサイズ
ナイキの「エアジョーダン1」は、縦幅も横幅も標準的よりも少しだけの小さめ設計です。
筆者としては、通常のサイズでも大丈夫だと思いますが、細さが気になる方はハーフサイズあげても良いかもしれません。
横幅はダンクよりは細く、エアマックス系よりは広いという位置付けです。
アディダス「スーパースター」のサイズ
アディダス「スーパースター」の横幅はスリムな作りです。
特に足幅が広い方はもちろん、標準的な足幅の方でも、ハーフサイズ上げたほうが快適に履けると思います。
筆者自身も通常サイズより0.5cm上げた27.5cmが最適なサイズと感じています。
ナイキ「エアマックス90」のサイズ
ナイキ「エアマックス90」は、縦幅・横幅ともにやや小さめの設計です。
普段履いているサイズよりも0.5〜1cm上げると、足の圧迫感を軽減できると思います。
一般的に「ナイキのスニーカーはサイズが小さめ」と言われていますが、特にエアマックスシリーズの影響が大きいと考えています。
エアマックス系のスニーカーを選ぶ際は、サイズ選びに注意しましょう。
バンズ「オールドスクール」のサイズ
バンズ「オールドスクール」は、縦幅がややタイトで横幅は標準的な設計です。
実際に履いてみた感覚としては、コンバース「オールスター」のサイズ感に似ていると感じました。
筆者としては、だいたい他のスニーカーと同じサイズ選びで問題ないと思っています。
ナイキ「ダンク」のサイズ
ナイキ「ダンク」は、縦幅・横幅ともに標準的なサイズ感ですが、強いて言えばどちらもほんの少し大きめかなという印象。
特にサイズに大きな特徴はないため、普段と同じサイズで問題ないと思っています。
ナイキのスニーカー全体のサイズ感で見ると、エアフォース1ほど大きくなく、エアマックス系ほど小さくもない、中間的な位置づけです。
足の形状や悩みに合わせたサイズ選び
足幅が広い、甲が高い、または足が細いといった特徴により、適したスニーカーが異なります。
それぞれの特徴に合うモデルを以下にご紹介します。
幅広・甲高の方:ニューバランス574や996がおすすめ
ニューバランスの574や996は、横幅が広く甲の高さにも余裕がある設計が特徴です。
特に日本人の足型に合いやすいモデルとして定評があり、足幅が広い方や甲高の方でも快適に履けると思います。
ニューバランスのスニーカー全体が歩きやすいスニーカーとしても人気が高いので、日常使いにもおすすめのモデルです。
細身の足の方:ナイキのエアマックスやアディダスのスーパースターがおすすめ
ナイキのエアマックスやアディダスのスーパースターは、横幅がスリムで細身の足の方に適しています。
これらのスニーカーはフィット感が良く、足幅が狭い方でもしっかりとした履き心地を得られると思います。
一方で、足幅が狭くない方は、ハーフサイズ上げて購入することをおすすめします。
【試着時】スニーカーのサイズの選び方4つのポイント
スニーカーを試着するときの正しいサイズの選び方は、以下の4つです。
では、ひとつずつ解説していきます。
①かかとを密着させてつま先の捨て寸を確認する
スニーカーを履いた時、まずは、しっかり”かかと”と”靴”がくっつくように履きましょう。
そうすることで「捨て寸」を正確に測れるようになります。
※捨て寸とは?
捨て寸とは、つま先と靴の間にできる隙間のことで、基本的に1cm〜1.5cmぐらいがちょうどよいとされています。
履いた後に、指で隙間ができているか、つま先を指で押して確認しましょう。
②試着時は靴紐を必ず結んで確認する
また、試着するときは、靴紐もしっかり結ぶようにしましょう。
「試着」をするとき、軽く履くだけだからいいやと、靴紐を結ばずに履き心地を確かめる場合も多いと思います。
この履き方だと、購入後に靴紐を結んで履いてみると思ってたよりサイズ感が違うということはよくあります。
ただし、きつく結びすぎるのもよくありません。
試着の時から、普段履いているスニーカーと同じぐらいの感覚で靴紐を結びましょう。
③かかとに人差し指がジャストで入るぐらいのサイズを選ぶ
スニーカーのサイズ感は、人差し指1本分がちょうど入るくらいがよいです。
もし、人差し指が入る隙間がなかったり、逆にスッポリ入って余裕があるようなら、そのサイズは適していない場合が多いです。
なので、靴紐を結んだ後に人差し指を入れて確認するとよいです。
④履いたら必ず”歩いて”確認する
靴紐を締めたら、その場で足踏みだけして確認するのではなく、1~2mだけでも必ず両足に履いて歩いてみるようにしましょう。
実際に動かないと、自分に合っているサイズ感かは把握しづらいです。
ただ、店頭でスニーカーのサイズを確認するのは、人目もあったりして少し苦手な人もいますよね?
その場合は、無料で返品できるAmazonの「Prime Try Before You Buy」も検討しましょう。
「Prime Try Before You Buy」とは、Amazonの「プライム会員」限定で、無料で試着、かつ返品できるサービスです。
スニーカーのサイズについてよくある質問
最後に、スニーカーのサイズ選びについて、よくある質問を回答してきます。
サイズの合わないスニーカーを履くとどうなる?
サイズの合わないスニーカーを履くと、以下のようなことが起こります。
- 靴ずれが起こる
- きついと血行がつまり足が疲れにくくなる
- スニーカーの消耗が早い
大きすぎてしまうとスニーカーを引きずってしまうので、ソールの消耗が早くなります。
そのため、足長+1.5cmなどを目安に自分に適したサイズで購入しましょう。
スニーカーのサイズ選びに失敗した場合は?
サイズに失敗した場合は、返品できるなら返品しましょう。
どのブランドも、店舗で購入した場合や通販(ネット)で購入した場合どちらも返品に対応している場合が多いですが、下記のような条件が存在ます。
- 開封済でも問題ない
- 室内での試し履き(屋外で履いたらダメ)
- タグは切ってもいいが必ず持参する
- 別色、別商品との交換は基本できない(サイズ違いなら可能)
タグはなるべく付いたままの方が返品対応してくれる可能性は高いです、切ってしまっても対応してくれることもあります。そのため、タグは必ず無くさずに持っていくようにしましょう。
また、返品できる期間では違いがあり、店舗で購入した時の方が長い印象です。
- 店舗→1か月以内
- 通販(ネット)で購入→1週間以内
なるべく早めに室内で試し履きをして、確認しておきましょう。
なお、Amasonの「Prime Try Before You Buy」なら返品無料で試し履きできます。
まとめ
筆者自身、これまでに100足以上のスニーカーを履いてきた中で、サイズ選びの重要性を何度も痛感してきました。
特に「足長+1.5cm」の基準は、数々の試行錯誤から導き出したものです。
もちろん、すべてのスニーカーに当てはまるわけではありませんが、足の形状や好みに応じて参考にしていただければと思います。
なお、個人的にはサイズに迷ったら大きい方を買うことをおすすめします。
おそらくスニーカーの悩みの半分以上が、サイズが小さいからという理由な気がしてきます。
また、通販(ネット)でスニーカーを購入するなら、無料で試着できるAmazonのPrime Try Before You Buyを利用するのがお得なので、ぜひ試してみてください。
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